カップル関係診断について

ファミリーファーストジャパンでは、すべてのファミリーがそれぞれ強い絆で結ばれ、より幸せになることを願って活動を始めました。

私たちが行っているカップル関係診断は、単に二人の相性を診断し、結婚に結び付けるためのものではありません。自分の考え方、感じ方の傾向を知り、パートナーのことも理解し、お互いの違いを理解したうえで、どのようにかかわったらより建設的な関係になれるのかを探っていくものです。診断は、結婚前、熟年カップルのほか、親子関係にも利用できます。

このまま結婚に向かっていいのか、結婚を決める前にお互いを知りたい、という理由でこの診断に参加し、結婚に進むカップルもいますし、この診断を行っていく過程で、「結婚」という関係は選択しないという結論を出すカップルもいます。おたがいに建設的に考え、結論を導き出すことにお役立ていただけます。

また、熟年夫婦にとっては、これまでの人生経験によりそれぞれの考え方や感じ方が固定化しつつある中で、改めてこの先の二人の関係に取り組むのは、忍耐が必要となるかもしれません。このような場合にも、この「カップル関係診断」は改めてお互いに向き合うツールを提供し、より深い結婚生活の継続につながることができるようを応援します。

あるいは、診断を通してお互いの関わり方を振り返り、今までと違う関係を作っていこうという結論をだす場合もあるかもしれません。このような場合にも自分や相手のせいにすることに陥らず、おたがいの思考やこだわりの違いを理解し、今後の夫婦また家族にとってより前向きで建設的な選択を導き出すことができます。

親子関係においても、子どもの年齢が上がっていくにつれ、特に思春期を迎えたわが子とはぎくしゃくした親子関係になってしまうことも多いと思います。その時にも「カップル関係診断(子育てバージョン)」を使い、効果的なかかわり方、言葉のかけ方を見つけていくことができます。

令和3年5月の内閣府男女共同参画局の「結婚と家族をめぐる基礎データ」によると、男女とも平均初婚年齢、母親の平均出生時年齢は上昇し、初婚年齢は、男性31.2歳、女性は29.6歳 第一子の母親の出産年齢は30.7歳だそうです。さらに、50歳未満の未婚の割合は男性が29.5%、女性で18.7%という数字が出ています。

男女とも30代はこれからのキャリアを積んでいく年代になります。また現代社会は生活するのも大変です。物価の上昇、特に都心では住宅価格も急激に上昇していて、必然的に収入に焦点を絞った生活をせざるを得なくなります。夫婦とも仕事を最優先にした生活をせざるを得なくなるのです。その中で家庭生活、子育て、など自分以外の人間とかかわる生活には問題が起こらない方が不思議なくらいです。このような時、家族の土台である夫婦が信頼関係と愛情でつながっていれば、乗り越えることもできるでしょう。しかし、ほとんどの家庭が問題をかかえたまま、何とかやり過ごす、という方法を選ぶのではないでしょうか。その中で、何組かのカップルは「離婚」という結論を出すことになります。

実際平成4年の厚生労働省の離婚に関するデータでは、離婚が一番多い年代は男女とも30~34歳だそうです。先の結婚に関するデータと合わせると、結婚して5年以内のカップルが一番離婚が多い、ということになります。

令和3年5月の内閣府男女共同参画局の「結婚と家族をめぐる基礎データ」より

「カップル関係診断」は、結婚カウンセリングではなく、また心理カウンセリングのようなただ自分の問題を解決したり、まして相手を変えようとするものでもありません。「カップル関係診断」は、これから二人がどのようなかかわり方をすればよいのかを導き出すことができるものです。