父親コラム「いつまでも楽しい時間が続くように…」

あともう少しで仕事納めですね。全国のお父さんの皆さん、あともうひと踏ん張りです。お休みに入ったらたっぷりゆっくり家族の時間を楽しんでください。小さいお子さんがいる人は、久しぶりにたくさん遊ぶ時間ができると思います。そんなお父さん、あるいは伯父さん、お爺ちゃんにアドバイス。

これは男の子に限ったことではないですが、特に3~6歳くらいの子どもは身体を使った遊びが大好きです。特に身近な大人の男性は力が強く、いつもはできない豪快な遊びを安心してできるので大はしゃぎです。ちょっと手が出ても痛くないしいいか、と思っていたら、思わぬタイミングでクリーンヒット。体験した人もいるのではないのでしょうか?

こんな時どうしてますか?アメリカの臨床心理学者ジョーダン・ピーターソンが自分の孫娘との体験について語っていました。

「この前、孫娘に会った時。非常に遊び心があって、かわいい女の子です。(中略)しかし、しばらく会っていなかったので、私を突っついて追いかけっこしようとしきました。突っついているうちに、今度は私を結構強く叩いてきました。孫も強すぎたって理解していました。それで私は「それは楽しくないよ。そういう風には遊べない。」と言いました。そしたら、孫は叩くのをやめました。(中略)孫は私をどれくらい強く叩いてもいいのか、それを知りたかったのです。(中略)でも私は強く叩かれたら、それを許してはいけません。許してしまったら孫と遊ぶのが楽しくなくなるからです。(中略)私は孫にできるだけ遊ぶのが楽しい子になってほしいのです。」(引用:https://youtube.com/shorts/lP4jCsA0EQg?si=2tqdKNmbCTHMLTs9)

孫娘に強く叩かれた際、ピーターソン氏は「それは楽しくないよ。そういう風には遊べない。」と注意しました。自分のバウンダリー(境界線)を明示したのです。これはわが家でも良く実践しています。子どもはどこまで大丈夫なのか相手の境界線を見極めようとしています。なので、こちらの境界線をはっきりと示す必要があります。

私がピーターソン氏の発言に強く共感したのはその動機でした。「私は孫にできるだけ遊ぶのが楽しいこになってほしいのです。」という、言葉には、ルールを徹底するのでもなく、子どもが遊びたいようにさせればいいのでもなく、子どもと子どもとの関係の最善を願う思いが込められています。

今年の年末年始、お子さんとたっぷり遊ぶ時に是非参考にしてみてください。お子さんとの時間がいつまでも楽しい思い出となりますように。