I WILL STAY WITH YOU / 私はあなたのそばにいます。

 

その日、まだなれない子どもをデイケアへあずけようとしていたお母さんのお話し。4歳ほどの男の子は、なれない場所と、ママにおいて行かれる予感と淋しさに、わーわー涙が止まりません。

新しいおもちゃを渡しても、本を読んでも、一緒にジャンプして気持ちを変えようと試みますが、なかなか手放しでは残していけない様子。

 

どうにもならないと思ったお母さんが、男の子の耳元で言ったことばが
「I will stay with you」一緒にいるよ。

 

そのことばで、泣いていた子どもは大きくうなずいて、お母さんの膝にしばらく座ったあと、落ち着いたのか、ママもう行っていいよ、と自分からバイバイできました。

 

今は離ればなれになるけど「お母さんはいつも一緒にいるよ」というメッセージが、小さな子どもの胸にもきちんと理解できるのだな、と心があたたかくなりました。ママは必ず迎えに来る、という、幼いながらこその純粋な信頼とのパッケージですね。

 

お母さんを自分から送ってあげる子どものこころの深さを知り、大人の方が色々考えさせられてしまいます。

子どもに学ぶこと、多いですよね。思えば、大人でも失敗したり、あせったり、困った時に、そばにいる人の「一緒にいるよ」ということばで、深呼吸できたり、もう一度やり直すことができるきっかけになります。

 

デイケアのお母さんから学ぶ、一緒にいるよという声がけ、相手が落ち着くまで待ってあげる心のバッファ、自分にも、人に対しても、そんな余裕をもって生活できれば、生活の時間軸がひと回り広がるように思いました。

 

Kay