良い夫=良い父

 

子どもにとって母親と父親がどちらも家庭にいることはとても大切です。子育ては母親がするものだから父親なんていてもいなくても変わらない、と思ったら大間違いです。また、子育てをする上で両親がそれぞれ子どもに愛情を注いでいれば、親同士がどんな関係であろうと関係ない、というのもまた大間違いです。

 

「両親がいて、全般的に幸せな家庭で育った子どもは、そうでない場合よりも少なくとも二倍の確率で、自分たちも幸せな家庭を築き、大学に行き、仕事の定着率が高く、社会で活躍しています。」(「働き方改革より父親改革」グレゴリー・スレイトン著、糟谷恵司他訳、いのちのことば社フォレストブックス)

 

シングルマザーや、シングルファザーには幸せな子育てをできない、と言いたいのではありません。それはとても困難なことである、ということです。

 

子どもがいる家庭であれば、良い夫になることに良い父親になることは含まれます。しかし、良い父親になるだけで、良い夫になるとはかぎりません。もちろん一生懸命子育てに協力することであなたの妻は喜び、愛を感じるでしょう。

 

 

 

しかし、もし、良い父親になることだけに集中して、あなたの妻を自分の子供の母親であり、子育てのパートナーとしてだけ見るなら、その家庭には愛が欠けてしまいます。子育てには父親の愛、母親の愛、そして夫婦の愛が必要なのです。

 

良い父親になりたい、と願うのであれば、まず最初にすべきことは自分の妻を愛すること。良い時も、悪い時も、富める時も、貧しい時も愛し合う夫婦を見て、子どもは人生の苦難にぶつかった時に、前向きに行動し、困難を乗り越える方法を親から学んで育つのです。

 

「あなたが子どもに(さらには孫に)与えることのできる最高の贈り物の一つは、妻を愛することです。」(「働き方改革より父親改革」グレゴリー・スレイトン著、糟谷恵司他訳、いのちのことば社フォレストブックス)