当社で求められるスキルは「やさしさ」です。

 

突然ですが、質問です。

「あなたはこれまでの経験やスキルを当社でどう活かせると思いますか?」

ちなみに、この質問者はあなたが就職、転職を希望している面接官ではありません。

この質問者はあなたの妻、また子どもです。そして当社とはあなたの家族のことです。

 

ビジネスWebマガジンThe Turning Pointの「2020年、企業がビジネスマンに求めるスキルトップ10」(参照: https://theturningpoint.info/future2020/)という記事によると、現代のビジネスパーソンに求めれるスキルトップ3は複雑な問題解決力、批判的思考力、クリエイティビティだそうです。

そして当然ですが、このトップ10の中には「やさしさ」は含まれていませんでした。

 

 

 

社会では都合のいい人に誰もなりたくないので、やさしさを強味にしてキャリアを築くことは難しいでしょう。しかし、家庭を築くのであれば、やさしさがなければ難しいです。

 

やさしいからと言って上司に高評価はもらえないでしょう。しかし、仕事をテキパキこなして、家庭の収入増加、子どもの成績向上、妻の問題解決にどれほど貢献しても、やさしさがなければ、妻からも子どもからも高評価はもらえません。

 

 

 

夫、父親としての高評価は妻や子どもが「愛されている」と感じることです。

ビジネスパーソンに求められるのは様々なスキルですが、夫、父親に求められているのは「愛」なのです。

 

そんなことを言われても、突然やさしくなんてなれない、と思わないでください。

どんな人間にもやさしさが備わっています。どれほど遠い昔のことであったとしても、子どもだった時、やさしい笑顔で「ありがとう」って言ったり、弟や妹の手を握ってあげたり、お友達に「はい、どうぞ」っておやつを分けてあげたりしていたのです。

 

やさしくなること、愛することを学ぶことは良い父親、良い夫になるために必要なことです。そしてこれは一日や一週間で完成するものではありません、一生をかけて学ぶ旅です。

 

「これは、できるだけ最高の父親になるという進行中の旅路です。そして、この旅はすべての時間と才能と財産をつぎ込む価値があると私は確信しています。価値のあるものであることには間違いありません。それは、私たちの一人ひとりが、自分にできるかぎり最高の父親になるという、ほかの人が代わることのできない特権を与えられているからです。」(「働き方改革より父親改革」グレゴリー・スレイトン著、糟谷恵司他訳、いのちのことば社フォレストブックス)