夫婦のハードルの調整のし方

 

 

突然ですが質問です。

あなたは自分の夫婦生活、結婚生活に満足していますか?どれくらい満足ですか?不満ですか?

 

同じ状況にあっても満足度が異なる場合があります。その違いはなんでしょうか?それは夫婦のハードルの高さに違いがあります。ここでいうハードルとは互いに対する期待値のことです。

 

ハードルにも2種類あります。一つは夫婦の間で明言した決めごと、約束事です。「結婚記念日は定時に上がってデートをしよう」とか、「子どもの送り迎えはわたしがやる。」など。とても分かりやすく、守りやすいです。しかし、守れなかった時の不満も大きいでしょう。

 

二つめは暗黙のハードルです。「これぐらいはやって当然」「普通やるでしょ」超えることができれば、気が利く人で満足度は急上昇しますが、暗黙のハードルは越えられなかった時も相手は沈黙のまま、静かに満足度が下がっていきます。そして見えないハードルの山が溜まったところで突然襲い掛かってくるのです。

 

相手への期待値はハードルであると同時に相手を見るフィルターでもあります。人は知らず知らずのうちに、自分の期待に応えてくれた、くれなかった、というフィルターを通して相手を見ています。しかし、このフィルターを外して客観的に相手を見ることができたらどうでしょう?もっと相手への感謝が増えたり、相手が抱えている問題が見えてきます。

 

では、夫婦の間にハードルはない方が良いのでしょうか?「相手に期待するだけ無駄」「しょうがない」ですべて見て見ぬふりをするのが幸せな結婚生活のカギなのでしょうか?そんなわけはありません。夫婦は互いを幸せにするために力を尽くし、そのために互いを高め合っていくことができる、素晴らしい関係です。必要なこと、無理なこと、許可できること、できないこと、の線引きをすることは大切です。

 

では、どうしたらよいのでしょうか?話し合って適切な高さにハードルを調整すればよいのです。

 

ハードルを調整するときは互いの心理的安全性を確保しましょう。相手を採点するためでも、不満を吐き出す時間でもなく、いま夫婦で越えられていないハードルをどのように一緒に越えられるのか、を話し合う場であることを確認してから始めてください。

 

その上で、互いの必要を正直に話し合い、できること、できないことを明確にしてハードルを調整しましょう。

まず、頑張ってくれていることへの感謝で始めて、話し合いの最後にまた感謝で終わると相手にも感謝の念が残るのでおススメです。

 

ハードルの調整は定期的に行ってください。場合によっては結婚カウンセラーなど第三者を入れて話し合うと、より円滑に進めることができます。