子どもが大切にされていると感じるために 大切にしてほしい子どもの〇〇4選

 

 

 

子育てをしていて、子どものことが大切じゃないなんて言う人はあまりいないと思います。親は子どもが大切なものです。子育ては大変で、難しいし、嫌なこともあるけど、子どものことは愛しています。

 

そして親としてはその愛や大切にしているよ、という気持ちが子どもに伝わっていて欲しいものです。

 

とはいえ、大事なことがたくさんある現代社会。子どものことをおろそかにしているつもりはないけれど、子どもの何かをおろそかにしてしまうことは少なからずあります。

 

子どもにとってはそういう瞬間、大切されていない、愛されていない、と感じてしまいます。

 

せっかく愛情をこめてあれこれしたのに、子どもにとって大切な何かをおろそかにしてしまうと、愛が伝わらないことがあります。

 

時間も労力もお金もかけたのに、愛が伝わらなければ意味がありません。そうならないために、大切にしてほしい子どもの〇〇を4つご紹介します。

 

 

1.子どもの言葉を大切にする

 

 

大人の言葉>子どもの言葉 という価値観で子育てをしてしまうと、子どもが成長しても自分の発言に自信が持てず、発言力が弱い人になってしまいます。

 

言葉を話しはじめでも、意味のない音の羅列と捉えるのではなく、目を合わせて、一緒に音や言葉を繰り返したり、うなずいたりすることで、言葉を早く話せるようにもなります。

 

たくさん話すようになっても、一人の人間の言葉として受け止めましょう。子どもの公園での話は自分の仕事の話より劣った話だ、と思ってはいけません。

 

子どもが大きくなったら大事な話を聞きたいし、大事な話を聞いてもらいたいのであれば、小さい時から子どもの話を大事な話だと思って聞いてください。

 

忘れないでください。小さい時の子どもと大きくなった時の子どもは同一人物です。小さい時に話を聞いてもらえない経験が積み重なった後に、大きくなって急に話しにくい大事な話をしたくなる、と思わないでください。

 

どうしても急ぎの要件があるなら、大人に言うように「ごめん、ちょっと待ってもらえる?ありがとう。」終わったら「待ってくれてありがとう。何の話だった?」と伝えましょう。

 

 

2.子どもの感情を大切にする

 

 

子どもは脳の発達とともに様々な感情が芽生えてきます。ハーバード大学子供発達センター(Center on the Developing Child at Harvard University)の報告書では「ヘッドスタート*1を含むすべての幼児期プログラムは認知および言語能力への注力と同程度、感情的および社交的発達にも注力すべきである。」*2と子どもの感情発達の大切さを訴えています。

 

「そんなことで泣かないの!」「怒らない!」と言った感情を抑制する言葉は感情処理能力発達を妨げてしまいます。

 

泣きそうな子どもに対して「ほらほら、これ見て笑ってー!」と言うのも感情をごまかしたり無視することで、自分の感情と向き合うことから逃げることを励ましています。

 

子どものどんな感情も大切にしましょう。泣きたいときは泣いていいんだよ、怒りたいときも怒っていいんだよ、と伝えることで、感情とともにありのままの子どもを受け止めてあげましょう。

 

でも、怒っているからと言って、人を叩いたりしてはいけないけど、怒ること自体はダメ、だと教える必要もあります。どんな感情でも大丈夫だけど、どんな行動をしてもいい、と言うわけではない、と教えてげましょう。

 

 

3.子どもの思考を大切にする

 

 

色んな事を学んでいる子どもは小さなことでもたくさん考える必要があります。

 

オレンジジュースと
リンゴジュースどっちにしょうかな?このパズルのピースはここかな?くつはどうやって履くのかな?

 

大人には簡単なことでも、子どもには時間がかかります。でも、そこで考えて、チャレンジしている間、小さな脳はたくさん働いて、発達しています。

 

良かれと思ってそこで介入してしまうと、子どもの脳が発達する機会を奪ってしまいます。

 

毎日の生活の中で、できるだけ自分でやったり、自分で選んだりする機会を与えてあげましょう。

 

急いで出かけるときにいちいち子どもが自分でくつを履くのは待っていられませんが、朝起きてどっちのシャツにする?どっちの帽子にする?くらい選ばせる時間的余裕があるといいですね。

 

今度、子どもが即答できずに固まっている時、上手くできないことに黙って挑戦してる時、子どもの顔をのぞいてみてください。真剣に考えている顔を見て親も何か気づくことがあるかもしれません。

 

 

4.子どもの意欲を大切にする

 

 

子どもがそれやりたい!って言ったとき、あなたの第一印象はなんでしょうか?

 

できるかな?危なくないかな?大変かな?

 

まず、「やらせてみよう」から入りましょう。

やらせてみる、その上で安全をどう確保するか、どこまで手伝うか、考えてみましょう。

 

子どもに限らず、成長、成功にはできるまで挑戦することが必要です。失敗を重ねることを恐れず、成功するまで挑戦し続ける意欲を育てたいのであれば、子どもの「やりたい!」という意欲を大切にしましょう。

 

それは子どもにとっては信頼関係です。やりたい、に対して、ダメ、できないよ、は信頼していない証です。

 

やりたい、に対して、ここまでいいよ、一緒にやろう、一人でやってみよう、これはどんどん信頼が大きくなっていることが実感できます。

 

やりたい、に対して、ダメ、で片づけてしまう方が確かに簡単です。子どもがどこまでできるのか、子どもにとっての次のワンステップは何か考えるのは面倒かもしれません。

 

しかし、このプロセスは子どもの成長、自立を促します。

 

コップにジュースを自分で注ぎたい!と言ったら、まずはこぼれても大丈夫なように、トレイやボウルの中にコップを置いて、一緒に注ぐところから。次はトレイ無し、次は補助なし、次は自分で注げるし、そのあとは自分で冷蔵庫から出せる。

 

小さなやりたい!を大切にしてください。

 

 

 

 

 

今日は子どもの大切にすべきことを4つだけ紹介しました。みなさんの家庭では子どものどんなことを大切にしていますか?是非、コメントで教えてください!

*1米国保健福祉省の低所得者層の34歳児童向けプログラ(参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%83%E3%83%89%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%88

*2翻訳元文:All early childhood programs, including Head

Start, must balance their focus on cognition

and literacy skills with significant attention to

emotional and social development.

引用元:https://developingchild.harvard.edu/wp-content/uploads/2004/04/Childrens-Emotional-Development-Is-Built-into-the-Architecture-of-Their-Brains.pdf