子育てのツボ 〜行動と人格を分けて評価する〜

 

これは全ての人間関係において適応できることですが、
子育てにおいてもとても大切なことです。

どういうことか分かりやすくするために
逆に、一緒に評価してしまう場合の例を少し。

「また嘘をついて!悪い子ね!」
「他人のものを取っちゃう〇〇くんは、ママ嫌いだな。」

どちらも、嘘をつく、他人のものを取る、という行動と
その子の人格を否定するような声かけを一緒にしています。

もちろん、身勝手に嘘をつく、他人のものを取る、という行動は悪い行動ですし
それについてしつけをすることは決して悪いことではありません。

しかし、イコール人格、つまりその子の価値まで否定していいわけではありません。

全ての人の存在の尊さは、いつだって100%です。
悪いことをしたら悪い行動として向き合い、しつけた上で、
「それでもあなたは尊いよ」と親も引きずることなく接してあげる事で
子どもは、安心して存在できる、と思えるし、
自己肯定感を持って成長する助けになるでしょう。

とはいえ完全な親なんていません。
子どものした事につい感情的になって接してしまったり、尾を引いてしまう
なんてこともあるでしょう。
でもどうかその自己憐憫に苦しまないでください。
そんな「またやってしまった」と行動を悔いるお父さん、お母さんもまた
とっても高価で尊い存在なのだから。

RCM認定カウンセラー 菊池タクオ